新社会人おめでとう。
君は今春、どんな仕事に就いただろうか。どんな仕事、職場であれ、そこが君の出発点だ。
今、世界は経験したことのない不況にある。
金を儲けるだけが、自分だけが富を得ようとする仕事がおろかな事だと知っていたはずなのに暴走した。
なぜ止められなかったのか。それは仕事の真の価値を見失っていたからだ。
人を騙す、弱い立場の人を見捨てる。自分だけがよければいい。それらは人の生き方でないと同時に
仕事をなす上でもあってはならないことだ。仕事が人が生きる証だ、と私は考える。
働くことは生きることであり、働く中には喜び、哀しみ、生きている実感がたしかにある。
だから出発の今、真の仕事、生き方とは何かを問おう。
その仕事は卑しくないか。
その仕事は利己のみにならないか。
その仕事はより多くの人をゆたかにできるか。
その仕事はともにいきるためにあるか。
今何より大切なのはともに生きるスピリットではないだろうか。一人でできることには限界がある。
誰かとともになら困難なものに立ちむかい克服できるはずだ。会社とは、職場とはともに働き、生きる家である。
仕事は長く厳しいが、いつか誇りと品格を得る時が必ずくる。
笑ってうなずく時のために、新社会人の今夜はともに祝おう。
その日のために、皆で、ハイボールで乾杯。
伊集院静
まとめたもの、書籍で販売されてないかな?
コメント
新入社員で入って
配属部署の自分の机の上に
コレをプリントしたものが
置いてあったらかんどーすると思いまーす。笑。
自分の机に・・・ですか。
ふむふむ、そういうのもいいですね。
※かんどーの度合いは、新社会人の時に読むより、2年目以降に読んだときのほうが大きい気がします。